カメラを止めるな
映画 カメラを止めるなはもう見ましたか?
「ああ、おもしろいなあ」と思った映画でしたので、今更ですが感想を書き連ねたいと思います。
いまだとネットでも手軽に見られるはずなので、まだ見ていない方にもおすすめです。
退屈な映画だった
いきなり冒頭と違うことを言ってますが、はっきりいって退屈極まりない映画だと思います。
まず最初の見どころは、40分弱のあいだ1回もカメラが切り替わりません。すごい撮影技術だなと思うと同時に、「この程度が話題性を出してるの?」と
40分間、1回もカメラが切り替わらないということは、なかなかやり直しが効かないということです。出演者の誰かが少々ミスしても、撮影は続行される場合があります。
そしてその通り、出演者は少々荒削りな演技があったり、ミスがあったり、セリフに詰まる部分が見られます。
本当に事前情報どおりB級映画です。
これが耐えられない人は無理かもしれません。
で、この40分のワンカットが終えたあとから「本番」です。ここから僕は「もう一回観に来よう」と心に決めたのでした。
ハートフルな映画だった
カメラを止めるなはゾンビ映画だと思っていましたし、事実ゾンビ映画です。
でも、ゾンビ映画じゃありませんでした。ハートフルな家族映画といったほうがいいでしょうか。もしくはコメディ映画?どこにでも足を突っ込んでいる映画です。
時には劇場が笑いに包まれていましたし、時には劇場が息を呑んでいました。
ここからねたばれを含みます。
40分間のワンカットを終えた後から始まるのは父と娘のハートフル・コメディです。
うだつの上がらない映画監督の父と、映画監督を志望しているが父のことを嫌っている娘。
このこじれた関係ですが、父に舞い込んできた1つの映画製作のオファーで、その関係性がガラリと変わっていきます。
それが「40分ノーカットのゾンビ映画を生中継で行う」という仕事です。
父である映画監督は最初「無理でしょう」と突っぱねますが、本気でやるということで覚悟を決めます。
そしてとうとう生中継がはじまり、ドタバタのトラブルにトラブルを重ねながらも、強引に生中継は進む・・・・・
そう、映画館でみなさんが冒頭で見ていたゾンビ映画「ワンカット・オブ・ザ・デッド」こそがこの映像だったということです。
すべてが終わりに向かって収束していく快感がここにはありました。
家族で、カップルで。おすすめです。